数日間遠方に出掛けていた。いつもならパソコンを持参、宿泊するホテルで更新することを続けて来たが、今回はなし。理由は荷物を最小限にする必要があったこと。時差ボケへの対応や出入国時に予想される面倒な検査などだが、機内での長い時間の中で、持参するべきではという思いもあったのも事実だった。
時差が19時間の地域。日本を夜遅くに出発をしても同じ日の朝に到着するのだから頭の中が混乱する。時計を日本時間にしたまま、5時間先で換算して日付を考える数日となったが、朝食や夕食時に服用する薬のことがややこしくて大変でもあった。
出掛けていた間、会社のスタッフは仕事に追われていたようで申し訳なかったが、会社への電話も日本時間のことを考えてからしなければならず、午前と午後の12時間を誤解してしまったら大変で、当直のスタッフ達を「ドキッ!」とさせると申し訳ないので時計を見ながら計算をしていた。
齢も重ねたし、健常者ではない状態で海外へ出掛けることは大変だが、何とか問題なく帰国出来た。
知人のお身内でご不幸があり、スタッフからの連絡でお通夜へ参列してきた。享年92歳でのご逝去だったが、98歳のお身内が参列されておられることを知ってびっくりした。
お寺様のご法話の中で、生まれる時と静かに息を引き取られる瞬間について「阿・吽」という言葉で説かれていたが、参列者が頷かれていた。
この世に生を享けることはまさに「ご縁」とも説かれ、戦争を生き抜かれたことも凄いことで、私の持論である「今日あることは幸運である」と同じようなお話をされていた。
午後からスタッフに乗せて貰って4時間ほど高速道路を走って来たが、工事で一車線となっている渋滞の中で信じられない横着な車を目撃して衝撃を受けた。路肩を走行する不届き運転は少なくないが、びっくりしたのは工事車線を猛スピードで走行して行ったからだ。
赤いコーンで仕切られたゾーン。何処かから侵入したものだろうが、どんなに急ぐ事情があったとしても<これはないだろう!>と思った人達が多かったと想像する。
ネットのニュースにアントニオ猪木氏が「維新の会」から立候補予定とあった。大阪府の松井知事のオスプレイ受け入れ発言に関し、地元の根回しもされていないと物議を醸していたが、「幹事長としての発言で、知事としての発言ではない」との弁明をされ、こんな都合のよい使い分けをする人物とは信用出来ない人柄が見える。パフォーマンスで話題を呼んだ猪木氏が「維新の会」にと知って、はっきりと凋落の一途を垣間見た思いを抱いてしまった。
松井知事と教育長が訪米されるニュースもあったが、橋下市長が中止したことに同調するべきで、抵抗感を抱かれる方々が多いだろうし、住民側からの反対行動が表面化するだろうと想像する。
斜面を下り始めると角度を見失うことが多い。横で客観的に見ればはっきりと分かるのに、当事者自身には見えないのが世の常。失言問題発生から「火に油」というような拙いシナリオが続いている。「迷」プロデューサーではない「名」プロデューサーの登場を期待する。