記事一覧

止まった時計  NO 3303

 午前中に行われていたお葬式に参列、焼香をして手を合わせて来た。

 禅宗の中で宇治の萬福寺を本山とする黄檗宗のお寺様が導師を務められていたが、昨日のお通夜と一緒で参列者の方々に経本を配られ、ページ数を案内されながら法儀を進められ、時には漢文でなく口語体でのご読経をされたので印象に残るご葬儀となった。

 テレビのニュース、池田小学校で起きた悲しい大事件から明後日で12年を迎えることを知った。時計が止まったままのご遺族が綴られた書物が発刊されるそうだが、その中に、アメリカの学校で発生した銃撃事件の被害者遺族との交流も触れられ、こんな悲しい事件が二度と起きないことこそが、被害者となった子供達のための供養であるように語られていた。

 記憶に新しい亀岡の無免許による居眠り運転事故だが、娘さんと生まれる筈だったお孫さんの命を奪われてしまったご遺族の方が、運転免許を取得する方々に悲しみを訴えるご講演をされたニュースもあったが、こんな被害に遭うことは明日の自分かもしれないので考えさせられる問題である。

 昔、警察職員であった友人に、免許の更新時に事故の件数やデーター分析を講習するのも大切だが、被害者が送られるお通夜や葬儀の現実を知って貰うことも必要ではと提案したことがあるが、あれから30年以上経ったが、やっと被害者の声を具現化させたようだと思えた出来事だった。

 池田小学校の事件発生から2か月後ぐらいだったと記憶するが、あるホテル玄関から乗車したタクシーの運転手さんの話に衝撃を受けた。同じ会社の運転手さんが過去に犯人を乗せてトラブルになった事件があり、対応された担当者も異常性を感じたというのだから何とかならなかったのだろうかと残念に思えてならなかった。

 何度も書いて来たが、今日あることは本当に幸運の連続で至ったことであり、多くの悲しい葬儀を担当させていただいたことから感じた結論が「被害者になるな」「加害者になるな」ということであり、私がこの世に生ある内には何度も語り継ぎたい言葉となっている。

 アメリカの銃規制は不可能なようで、今後も悲惨な事件が発生することは否めないと想像する。

 過去にワイキキの街を歩いていて知ったことだが、50メートルに一人ぐらいの割合で出会うのが「銃の射撃体験」の案内看板を手にする人達の存在。ピストルから小銃まで様々なコースがあるみたいで、1万円程度で試射出来るという広告は、観光案内の中にも挟み込まれていたのでびっくりした。

 過去に韓国の試射ビジネスで、日本人が火災に巻き込まれて被害に遭ったこともニュースで報じられていたが、こんな現実が観光客をターゲットに行われていること事態が衝撃で、単なる好奇心や興味本位で行動されないようにと願っている。

カレンダー

2013年6月
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

分類一覧

過去ログ