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阿倍野 天王寺  NO 3310

 株価が驚くほど下がった。「アベノミクス」が「アベノリスク」のような感じさえ語り始めている。韓国の大企業「サムスン」の株価も急降下、つくづく株券と言うものがバブルみたいだと考えてしまった。

 数日前にあった友人の会話、「安倍政権になってから400万円ほど儲かったよ」と嬉しそうに語っていたが、そんな彼がどうなったのだろうかと心配する。

 日本国内で最も高層ビルとなった「阿倍野ハルカス」で近鉄百貨店がオープンした。招待者だけだった昨日には大混乱からエスカレーターが一時停止したというニュースもあったが、天王寺や阿倍野の地が注目されているのは確か。

 大阪駅で今春にオープンした商業エリアも話題だが、大阪の人達はしっかりされているようで、飲食に関する客単価が予想もしなかった低価だそうだ。

 しかし集客に関しては予想以上の盛況。梅田と阿倍野の中間にあるミナミの存在が危ぶまれ、何とか活性化を考えて行動が始まっているそうだ。

 通天閣から「阿倍野ハルカス」を眺望する人達が増えているそう。周囲に邪魔となる高層ビルがないので絶景であろう。串カツ人気から全国の若い人達が新世界にやって来ているが、昔からあった劇場の閉鎖が伝えられ寂しい思いも。

 近くに天王寺動物園や天王寺公園があるが、公園の中に有料だがお勧めの「慶沢苑」が存在している。元々は住友財閥の有したものだが、大阪市に寄贈されたもの。内部の純和風な庭園は見事である。

 その近くに茶臼山がある。奥まったところに普茶料理で知られる阪口楼がある。普茶料理とは禅宗に於ける完全な精進料理で、個人的に何度も利用したこともあるし、満中陰で紹介を頼まれたお客様も少なくなかった。

 落ち着いた雰囲気で女将さんが素晴らしい方なのでお勧めなのだが、谷町筋から向かうのに両側がラブホテル街になっている環境が残念である。

 この料亭でご一緒させていただいた方が日本の皇室から韓国の皇室へ嫁がれた「李方子様」で、ご揮毫くださった「和」の額が我が家の居間に飾られているが、「気品」というよりも「貴品」という雰囲気の感じられる優しいお人柄が印象に残っている。

 我々より以上の年代にとって皇室とは特別な存在と考える人が多く、過去に東京都内で司会を担当させていただいた結婚披露宴に皇室の方がご出席、乾杯のご発声の方が緊張のあまり言葉が出なかったというハプニングも懐かしい。

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