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反省ばかり  NO 3325

 BSでピアニスト「辻井伸行さん」のコンサート「魂の旋律」を観た。今春に新装となったフェスティバルホールでの彼のコンサートに行って来たという友人夫妻の話を聞いたが、二人揃って自然に涙が出て止まらなかったそうで、それが素晴らしい本物の音楽と出逢った感動の為すことだろうと語り合った。

 心地よい音楽を耳にすると自然に心の扉を開けてリラックスしてしまうが、そこには優雅で上質な時間が流れている。

 過去に書いたことがあるが、我々司会者が演奏者を褒めて紹介する際に楽器のことで表現することがある。素晴らしい奏者が全身全霊を込めて演奏する時、ピアノはドレスアップをしたように幸せそうな表情を見せます。なんてキザなことを言うのだが、それがコンサート会場ではキザとならない雰囲気があるので不思議である。

 冒頭の番組ではお母さんが「子育て」に関して講演をされている映像もあったが、幼い頃からどのようにハンディを乗り越えるかをボジティブに考えて来られたそうで、目の不自由な息子さんにお母さんが見たり聞いたことを言葉で伝える感性こそが拍手に値するもので、世界的なピアニストの育成につながったような気がする。

 世の中には不幸な人がいっぱい存在する。なのにどうして!?というように、恵まれた環境に育った人達が悲しい結末を迎えた葬儀を担当し、「命って何ですか?」と問い掛けたいことも少なくなかった。

 辛い仕事で鬱になった人もあったし、失恋や先天的な病気というケースもあったが、お通夜や葬儀の世界には誰もが嘆き悲しまれる重い空気に包まれている。導師を務められるお寺様も司会を担当させていただく私も逃げ出したい環境を何度も体験したが、なぜそんな悲劇になったのかは現実を迎えてからではどうにもならず、話題になっているブラック企業なんて最悪だと思ってしまう。

 全国で毎日4000軒ぐらいのお葬式が行われ、その日の夜に4000軒ぐらいのお通夜が行われている。なのに学校で命の教育が積極的に取り組まれていないことは寂しい限り。そんな背景に「いじめ」が生まれるような気がしてならず、子供の教育が出来ない親が増えてきているようで危惧している。

 銭湯で体重を計測してみると、減量はまだまだ。お気に入りの温めの湯は「どくだみ」だったが、入りながら反省していた。

 入院していた時に嚥下障害から2か月間食することが出来なくてげっそりとなったが、その時に比べると12キロも増えたことになるのだから信じられない話。スマートだった腹部が恥ずかしいほどメタボ状態。

 頭の中の真空管がおかしくなったみたいで、350mlが限界だったビールも大瓶が飲めるようになった。そんなことが体重の増加につながったのだろうが、銭湯で購入して来る三ツ矢サイダーやアイスクリームもセーブしなければならないようだ。

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