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「あの世」の教育  NO 3347

 また北海道を走る特急列車でオイル漏れから白煙が出た事故が報じられていた。列車の火災事故はJR北海道の不名誉な定番みたいになっているが、今後も利用することがあるので「しっかりしなさい」と伝えたい。

「幸せ列車」の中で何度か紹介されていた観光特別列車「ななつ星」のニュースがあった。3泊4日コースの最上クラスを2人で利用すれば「110万円」なのに、予約が殺到して倍率が80倍を超え、4年先ぐらいまで入手が無理というのだから驚きだが、列車の編成の情報を見ていると、周遊型みたいなので先頭車両が最後尾になることはないようである。 

 利用する乗客にとっては安全が第一。事故や火災が発生しないよう安全対策を最優先して欲しいものである。

 さて、「独り言」のコラムで「あの世」の教育や「命の教育」について書いたが、教育界の不祥事が続いている。数日前に関西の有名な大学の副学長が飲酒運転で検挙されていたし、今日は小学校の校長が電車内での痴漢行為で検挙されていた。

 こんな出来事を理解出来ないのは当たり前だが、警察の幹部が飲酒運転で事故を起こした出来事もあり、何かがおかしい社会となっているようだ。

 昔、「葬儀屋七万歩才のあの世の旅」という小説を書いて新聞に大きく採り上げられたことがあった。そこから興味を抱かれてご笑覧くださった長野県の方から手紙が届き、「良書です。学校教育で用いられたらと願っています」と書かれてあったので手を合わせた思い出がある。

 あの世の裁判官と主人公がやりとりするSFサスペンスと言えばオーバーだが、「あの世」の存在を信じることで「この世」の過ごし方が変わる筈で、葬儀という仕事の中で「あの世」の存在を信じなければ成り立たないことを学んだことからストーリが浮かんだものだった。

 前にも書いたが、公立の学校教育の中で宗教は「歴史」程度しか学ぶことはなく、そこで「命の教育」を説いても伝わらないが、「あの世」の教育は何より重要で、幼い頃に「悪いことをしたら罰が当たる」なんて言われたことが印象に残っているし、四天王寺の境内で観た「覗きカラクリ」の物語が地獄世界だったことが強烈な思い出として刻まれている。

 家庭でそんな会話をすることもなくなっただろうし、お釈迦様が入滅されてから56億7000万年後に「この世」に降臨され、衆生を救済くださると伝えられる「弥勒菩薩」のことや、それまで衆生を導いてくださる「地蔵菩薩」のことを子供に教える親が果たしてどのぐらいあるのだろうかと興味を抱くが、そんな教育を受けた子供達は、少なくとも「加害者」になることはないと考えてしまう。

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