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混沌とした社会で  NO 3358  

 医師が来室、血液検査の結果を届けてくれた。そこにはこの病院に前回入院した際のデーターも記載されており、7年前の数値を見ながら当時を懐かしく思い出した。

 問題の数値が信じられないほど下がっており、嘘みたいに予想外に早い退院の可能性が出て来たので喜んでいる。

 7年前に受けた大手術では自分で手術台に上がったし、術後の集中治療室で不思議な幻覚を体験したし、病室に戻ってからもおかしな幻覚があり、2日間天井と壁に鳳凰の柄が見えたので「ここは極楽か?」なんて思った体験も忘れられないが、別の考え方をすれば間違いなく「この世」に戻ることが出来る兆候だったのかもしれない。

 今回入院して感じたことは、看護師さん達がヒューマンエラーを起こさないような対策がされていること。患者の手首にリストバンドを付け、そこにはバーコードが表記され、点滴や注射の前に必ずチェックを行い、ワゴンに載せられたパソコンと照らし合わせている。

 昔に入院した病院の信じられない話を紹介するが、朝、廊下を通る看護師さんを別の看護師さんが追い掛けている。「注射、間違っているわよ」とはっきりと聞こえた。間違った薬剤を注射される患者はそれこそ災難だが、それから2日後、真向かいの部屋の患者さんの家族と看護師さんの会話に驚かされた。

「本人が個室を希望しているのですが、どこか空いていないでしょうか?」と問われ、「明日ぐらいに空くと思いますよ」と返されたのだが、それは私のいた病室の隣室のこと。危篤状態で亡くなられたら空くという意味だった。

 こんな無神経な発言に衝撃を受け、1日も早く逃げ出したいと思ったことを憶えている。

 あれから約40年の月日が流れた。振り返ればあちこちの医院や病院のお世話になった。それだけ健康保険の恩恵を受けていることになるので申し訳なく思っているが、もう入院しないような生活を心掛けたい。

 BSのCMで保険会社のコメントにびっくり。「葬祭費補償」「お通夜の会食から初七日の費用まで」なんて言っているが、こんないい加減な宣伝は完全な誇大広告。勘違いで契約されたら間違いなくクレームが生じると想像する。

 葬儀に関して社会は何でもありの様相。特にネットの登場でややこしい広告が増えた。何処に会社があるのか明記せず。ただ大きく見せて電話番号だけを表記している。実際に誤解されて依頼され、話が違うと生活センターに訴えたケースもあったが、プロとして厳しい考え方で書いておくと、「葬儀社選びが全て」が結論。大切な方の大切な最後の儀式にそんなややこしい業者を選択してしまった側にも少しは責任があると考えたい。

 ネット社会になって急増したのが既存の葬儀社を下請けにするビジネス。申込窓口を設けて紹介手数料を課す所謂「ピンハネ・ハイエナ」ビジネスで、下請けになっている中にややこしい業者が多いので要注意である。

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