明日からもう10月である。齢を重ねると本当に月日が経つのが早い。「烏兎怱々」という言葉を思い浮かべながら、めっきりと夕暮れが早くなったこの季節を実感している。
司会のフレーズの中に、「人生の黄昏を感じられたかのように、人生のひとこまを語られたのはいつのことでしたか? 人の世にも季節があることを教えてくださったのはいつのことでしたでしょうか?」というのがあるが、自身がいつか迎えることになる人生の黄昏。まだまだしなければならないことが山ほどあるので行動を起こさなければと考えており、活動の一環として11月には知られる政治家への陳情を行う予定である。
昨日のテレビで10月15日から運転されるJR九州の「ななつ星」を特集する番組があった。発着する博多駅には専用待合室の存在もあり、行程の途中で立ち寄る観光地への移動には専用バスまで準備されているそうなので驚きだが、その驚異的な人気の高さは衝撃的と言えるものだった。
昔、トヨタの車のCMに「いつかはクラウンに」というキャッチコピーがあったが、「いつかは『ななつ星』に」と思われる人達が多いと想像する。
この列車の人気に乗じて、JR西日本とJR東日本が観光寝台列車の製造を発表していたが、列車が単なる移動手段ではない考え方として見直されたように思える。
国内の航空会社でジャンボ機として親しまれている「747型機」が来春に引退することが決定されているが、子供達に人気が高かった「ピカチュウ」ジャンボも一足早く引退したそうで、北海道や沖縄に行った際に利用したことを懐かしく思い出している。
ジャンボ機が登場した頃の日本航空の国際線ファーストクラスでは、2階の席をラウンジとしていた歴史もあるし、最近のアメリカ系航空会社のジャンボ機は2階席のビジネスクラスを左右1席ずつにセッティングされ、全日空の国内線2階席で3席ずつ一列6人ということからすると信じられない贅沢な設定となっている。
ジャンボ機と言えば日本航空の御巣鷹山事故が思い出されるが、搭乗されていた方々の葬儀を担当させていただいたこともあり、改めて手を合わせることになった。
何度も書くが、交通機関は移動時間よりも安全を優先するべきで、JR北海道の酷い現実が物語るように、事故の原因の大半が「人災」であり、携わる人達が自分の子供や孫を乗せると考えたら、整備やチェックに手抜きは行わないと言えるだろう。