広島県の市税滞納者の口座を差し押さえたら、同姓同名の別人のものだったという信じられないミスが報じられていたが、預金のあったJAの情報提供ミスもあったようである。
昔、生まれて初めて普通預金の口座を持ったのは青春時代だったが、小遣いをこつこつ預け始めて間もなく、銀行から電話があって「預金不足で引き落としが出来ません」と言われたのでびっくり。何も引き落とす契約もしていないのにと思って銀行で確認したら、私と同姓の店舗の税金を引き落とそうとしていたミスであった。
相手は大銀行なのに、普通預金振替業務を担当していたスタッフの勝手な思い込みによるミスと発覚したが、その税額が高額だったことに驚いた思い出でもあった。
冒頭の広島に関して信じられない報道があった。広島市の職員にアンケートを実施したら、飲酒運転をした体験のある人が「8,1%も」もあったそうで、そんな状態で事故を起こしたらどうなるのだろうと考えなかった事実に衝撃を受けた。
飲酒運転で話題になった人達に「大学教授」「医師」「警察官」「教師」「議員」などがあったが、それが人として欠落した性格だったことを真摯に受け止めて欲しいものだし、事故の加害者になっていなかったら、それがどれほど幸運だったかを学ぶべきだと伝えたい。
JR北海道の一連の問題にいついても言えることだが、「プロ意識」の欠落に尽きると指摘したいし、少なくとも他人に不幸を与える立場で行動するなら、まずは自分に厳しい考え方を有して欲しいし、ゴルフで有名な「他人に優しく自身に厳しく」という言葉を思い浮かべて欲しいものである。
これまでに何度も書いたことだが、人生とは「反省」の範囲内までなら何とかなるが、「後悔」することだけは避けたいもの。飲酒してハンドルを手にしたり覚醒剤に手を出すなんて失格の行動だけはやるべきではないというのは当たり前のことである。
何事も最悪の想定を考慮すれば見えなかったことも見える筈。行動に出る前に察することが出来るケースも多くある筈で、少なくとも「乗るなら飲むな」「飲むなら乗るな」という当たり前の標語ぐらいは意識して欲しいではないか。
葬儀という仕事に携わり、何度も交通事故の被害者の葬儀を担当させていただいたし、その事故の原因が加害者の飲酒運転というケースもあったが、自分自身が運転免許の更新で講習を受けている時、事故の件数を説明する講師の言葉に落胆しながら、なぜ悲しみの葬儀の光景を伝えないのだろうといつも考えていた。
随分前のことだが、友人の割烹に「飲酒運転はやめてね」というかわいいポスターを創作してプレゼントしたことがあったが、それは今でも掲示されているので行く度にデザインに苦労したことを思い出している。