朝から迎えに来て貰った車であるホテルへ向かった。結婚披露宴に出席するためだが、キリスト教形式で結婚式から参加、皆さんと一緒に讃美歌を歌って来た。
パイプオルガンの他にヴァイオリンとフルート、それにソプラノ女性の歌も入っていい感じだったが、静かになった際に別室で行われている挙式のパイプオルガンの低音が聞こえて来るのは残念だった。
このホテルで今日行われていた挙式は十数組。あちこちで新郎新婦の姿が目に入る。新郎新婦の装束や出席者の服装も随分と変化している感がある。届いた招待状に「一言お言葉を」とあったので覚悟を決めて出席したら、主賓となっていてトップの祝辞をすることになった。
タキシードにするかスリーピースの略礼服にするか迷ったが、灰色のチョッキのスリーピースを選択した。
礼服に関することだが、葬儀や結婚式で「正装」となれば「モーニング」となる。モーニングのチョッキに銀色のラインがあるが、これはお祝いの際に着装するもので、葬儀の時は外すのがマナーだが、ボタン式なら着脱可能でも縫込みされているタイプではどうにもならないので困ってしまう。
最近の葬儀でご長男が喪主を務められても。モーニングではなく略礼服が多くなったし、女性が喪服を召されることも少なくなった。
昔、ある神式の合同葬を担当した際のこと。喪主はご長男が務められたが、故人の奥様は真っ白な着物を召されており、多くの参列者から「どうして!?」と質問されたことがあった。
これは嫁がれて来られた際の白無垢と同じで、「あなたを送っても貞節を誓います」という「定説」からだそうで皆さんが驚かれていたが、今でもそんな「しきたり」が継承されている所もある。
さて、今日の披露宴だが、可愛い声の女性司会者が担当されていたが、一つだけ気になった言葉遣いがあった。それは禁句である「別々」という言葉だった。
メインディッシュの後デザートタイムとなるが、窓側のカーテンが開けられて芝生のガーデンに出て、それぞれに風船を貰って全員で飛ばしたが、新郎新婦が手にしていた赤いハート型が空で見事に目立った演出だったが、空港が近いので離着陸の飛行機に問題がないのかと心配した。