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北国にて  NO 3463

昨日は久し振りに休載となった。講演を終えてから受講者の中の十数人と会食があり、ホテルに戻ったのが遅くて高級葬儀の「独り言」と「幸せ列車」の「各駅停車」のコラムだけになったが、今日はホテルの部屋で湯に入って少し温まったので発信しようと打ち込んでいる。

今日も昨年と同じ人物が送迎してくれたので恐縮。ホテルまで送って貰ってチェックイン前にウエルカムドリンクをご一緒したが、「明日もお迎えに」との言葉に「それだけは」と手を合わせて甘え過ぎになるのでご遠慮申し上げた。

そんなところから明日はJR北海道の特急列車を利用するが、昨日のニュースでも国交省の大臣が隠蔽工作が判明したような発言の中、何処かで普通列車の反対側の扉を開けたという報道にびっくり。夏季にも札幌駅で同じようなミスが起きていたことを記憶しているが、病んだ環境は想像以上に根深い問題を秘めているようだ。

時刻表を調べると「特急北斗」が全て運休となって臨時の「北斗」となっている。連結車両も少ないし、速度ダウンをしているところから所要時間がびっくりするほど長くなっている。

問題がなかった当時は1時間に1本の特急列車が運転されていたのに、来春までは半減されたような状況。お蔭で健常者でない私の場合には「スーパー北斗」を選択することになるのだが、果たして席が確保出来るのだろうかと心配している。

先月の下旬にご夫婦で北海道旅行をされた知人がいるが、その際にも不便を強いられたと嘆いておられたので多くの旅行者に影響が及んでいるのは確実。そんな背景には北海道ならではの事情もあるみたいだが、乗客の安全だけは真剣に考えて欲しいもの。保身から離れて保線をと伝えたい心情を抱く。

随分昔のことだが、札幌の雪祭りに招待されて夫婦で昼の便で伊丹空港から飛ぶ予定だったのに、私だけ仕事の関係で夕方に行くことになって航空会社に電話を入れたら、千歳行きは空席待ちでも無理と言われ、仕方なく函館便を利用して到着。「特急北斗」で札幌まで行くことになったが、4時間近い時間を要して夜遅くに札幌駅に到着したことが懐かしい。

その後、気動車で振り子タイプの「スーパー北斗」が登場、最速で3時間で結ぶようになって驚いたが、当時に最近のような事故の多発なんて全く想像していなかった。

どこかで歯車が狂ったのだろうが、マンネリの中で隙間に生じるミスの対策は簡単ではないというのが常識。だからこそ多発という事態を迎えているような気がする。飛行機が嫌いで列車に乗ったら事故に遭遇したなんて笑い話の当事者にはなりたくない。少々の遅れは許容の範囲。ただ安全走行を目標に一丸となって邁進されることを願っている。

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