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大晦日に NO 3474

入院中から休載となり、退院後もそのままで恐縮だが、大晦日なので過去に書いた分をた加筆して発信を。

一連の「食品偽装」問題に関して、ホテル業界の約半分が表面化、百貨店業界に至っては「三分の二」というのだから驚きだが、「偽装」ではなく「誤表記」と回避したところが多かった。

東京都知事の借用書問題も喧しいほど話題を呼んでいる。常識を大きく逸脱した書面を公表したのだから火に油となってしまったような思いもするが、これぐらいのことを知識としてご存じなかった人物が都知事に選ばれていたことにと驚きを覚えていたら予想通りに辞職された

関東の地方公務員が飲酒運転で死亡事故を起こしたニュースもあった。中学校時代の同窓会からの帰りだったそうだが、まだ飲酒の可能性のある会合に車で出掛ける人がいるのだから恐ろしいことである。

被害者となった方の悲しいお通夜や葬儀の光景が思い浮かんでしまう。家族の方が突然「遺族」と呼ばれる悲しみは体験した人にしか理解出来ないものと言われ、加害者が後悔しても時計の針を戻すことは出来ないことを知りたいものだ。

千葉県で起きた女性の殺傷事件の容疑者が逮捕され「罪を償う」と発言していたようだが、はっきり言って「償う」ことは不可能だと伝えたい。15年や20年の懲役、あるいは死刑の判決を受けても償うということからは別問題。それこそ取り返しのつかない問題が秘められているのである。

被害者家族のことを考えたい。時間が止まったままで悲しみの日々を過ごすことになった人達。その現実を考えたら「償う」なんて言葉を軽々しく遣うべきではない筈。

「テリー伊藤」氏が朝の番組で被害者に責任があったような発言をして顰蹙を買っていたが、個性を認めても変な人物は服装が物語っている。彼をキャスティングしているのがテレビ界のおかしな現実のような気がする。

ブラック企業の言葉で話題になったワタミグループだが、会社と当時のトップだった人物を遺族側が提訴したニュースがあった。その内容の中の「懲罰的賠償」という言葉が話題になっていた。それこそが悲しみの心を訴える遺族の思いだと考えられるし、その対応が途轍もなくエネルギーを消耗するのは当たり前と伝えたい。

飲酒運転、無免許運転、強盗、放火、オレオレ詐欺からいじめ問題まで、社会は間違いなく病んでおり、その是正には「命の教育」と「あの世の教育」が重要だと考えており、過日に元官房長官ご本人からお電話を頂戴した際にもそんな会話が交わされたが、戦後教育の歪が表面化して来たように考えている。

私は一葬儀社の会長として駄文の列記を行っているが、悲しい葬儀の光景だけは何回も体験したので辛くて伝えたい思いがある。人生とは「反省」の範囲内で、「後悔」をすることだけはしないようにという言葉を訴え、「加害者になるな」「被害者になるな」と諄いほど書いて来た歴史もある。

「被害者になるな」という意味はある意味日々の生活の知恵とも言えるだろう。例えばスマホ流行社会にあって、駅のホームで壁側にいるだけでも危険が避けられるパーセンテージがアップするし、交差点の横断歩道で信号待ちをしていても、往来する車が突っ込んで来る危険性を考えたら自ずとして立つ位置に変化が生まれる筈である。

今日あることはずっと幸運に恵まれていたことになる。旅に利用した飛行機、列車、バス、タクシーの事故に遭遇しなかったこともあるし、宿泊したホテルや旅館で火災が発生しなかったことも手を合わすべきと言えるだろう。

迎えられる新年が、皆様にとって素晴らしい一年となられることを願って手を合わせます。

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