池袋駅前の舗道で暴走した車によって死傷者が出たニュースがあった。運転していた人物は脱法ハーブを吸引していたそうだが、飲酒や薬物でどれだけの被害者が出ているかを考えるべきで、愚かな行為に至る人達が減らない現実に背筋がゾッとしてしまう。
臆病な性格なので駅のホームでは壁側に立つようにしているし、交差点の横断歩道で青信号を待っている時にでも後方で待つようにしているが、被害者として巻き込まれないように意識している行動でもある。
毎日、全国で悲しいお通夜や葬儀が行われている。事故や事件の被害者の葬送の儀式がどんな雰囲気の中で行われるかはご想像いただけるだろうが、それは言葉で表現出来ない重くて苦痛を感じる空間となっており、そんな中に身を置いた経験の多い我々葬儀社に従事する立場は、常々から事故が起きないように、飲酒運転が撲滅するように、そして持論である人生とは「被害者にならないように」「加害者にならないように」という思いに至っている。
携帯電話がどんどん進化し、インターネットやメールが便利に利用出来るとそれが原因になって被害者になる危険性が高くなる。そんなものがなかった昔なら被害者になることはなかったと考えるとやるせない思いを抱くことになる。
これまでに何度も諄いぐらいに書いて来たことだが、飲酒運転する人達が事故を起こして加害者となり、人身事事故として被害者に与えた大変な思いを与えてしまったことの重大性に気付き、後悔しているだろうが、新聞やテレビのニュースで報道されて教訓となっている筈なのに、一向に減らない現実は人間社会の「性(さが)という本質が原因しているように思える。
昨夜の銭湯での談義だが、そんな話題になって同年代の人が次のように言われた。
「我々の青春時代は彼女にアタックの電話をするのに相手の家に電話を掛けるのが怖かったが、今は誰もが携帯電話やメールで連絡出来る。便利とは危険と隣り合わせであることを認識しておかなければならず、家庭教育も学校教育も抜本的に考え直さなければならない」
さて、W杯だが、残念な結果だが日本の予選敗退が決まってしまった。朝の喫茶店ではその話題が多く、誰もが解説者や評論家みたいになって熱く語り合っていたが、それは鬱憤を吐き出すような思いがあるように感じられた。
後期高齢者で周囲から「ご隠居さん」と呼ばれている人物は、過去に楽天の野村監督が発言された「神の乱れは心の乱れ」を引用され、茶髪、金髪、韓国時代劇ドラマに出て来るような顎鬚をしているようでは駄目。腕にタトウを入れている外国人は多いが、日本人とはまずは己を磨くことが第一で、ファッションで自己主張するような人間は大成しないと言われ、周囲の人達が頷かれていたのが印象的だった。
プロ野球の巨人軍は厳しい管理体制が存在するようで、茶髪、金髪、髭、ピアスなども厳禁であり、あの清原選手も大変だったようである。