台風の大雨の影響からだろうか、国道163号線の道路が突然陥没、走行していた車が思いも掛けない事故に遭遇したニュースがあった。
日本中の橋梁であちこちに危険な状態があると問題になっているが、インフラ整備に関する現実はますます深刻になって来ているようである。
高速道路の高架下や新幹線の高架下でもコンクリートの落下事件が発生しており、何時何処で誰が被害に遭うか分からないので危険がいっぱいということになるが、それらは日常生活の中で歩いている時でも同じで、建設物の壁が崩れて落下して来る危険性もあるし、老朽化した看板が落ちて来ることもあるかもしれない。
そんなことを考えていたら家を一歩も出ることが出来なくなるが、少なくとも今日あることの幸運に手を合わせるべきだろう。
私は臆病な性格である。だからいつも最悪のことを想定するので若い時代から白髪が多かったのだろう。名阪国道の最も危険な地域と言われる「五カ谷」付近を走行しても、次のカーブの所で横転している車があったら、中央分離帯を乗り越えて来る車があったらなんて考えながら走っていたのだから病的である。
そんなところから誰にも飲酒運転をするなと説いて来た歴史があるが、それは被害者の悲しいお通夜や葬儀を体験していることからでもある。
もう30年以上も前のことだが、あるお寺さんの檀家さん達の主催でゴルフコンペが行われることになり、そのお手伝いをしたことがあった。私が依頼されたのは案内状の製作だったが、末文に「プレー後の表彰式での会食では、車を運転される方は乾杯もアルコールはご遠慮ください」と書いたら、実に君らしいと言われ、当日の参加者の中に非番だった交通課の警察官の方もおられ、結構なことだと言われて幹事の人が喜ばれていたことを憶えている。
飲酒運転をする性格は他人に厳しく自身に甘い人が多いと分析され、使いたくない言葉だが「世間をなめている」と言えるだろう。「このぐらいなら」「ちょっとだけだし」「そこまでだから」の甘い考え方が悪魔の囁きになることを理解するべきで、何度も書く「加害者になるな」「被害者になるな」で過ごし、人生とは「反省の範囲内で」「後悔することはするな」を貫きたいものである。
和歌山県が「ハーブ」に関して厳しい条例で対策を打ち出した。販売することも出来ないことになったものだが、国家が法整備を急ぐべきで、被害者をこれ以上出さないようにして欲しいと願っている。
覚醒剤やハーブ問題に関することが書かれた本を読んだことがあるが、常用すると「目付き」に変化が表れるようで、周囲にいる人達が異変を感じるそうだが、そうなった状態では間違いなく依存症に陥っており、専門的な治療を受けなければ対処不可能だと書かれていた。