ある地方の市長が春の地方選挙で当選した市議会議員全員に花を持参して祝福に訪問した報道があったが、そのプレゼントの行為が公職選挙法に抵触することから問題が表面化することになった。
かつてこの市で元市長の合同葬の司会を担当したことがあるので、その地のことはある程度認識しているが、こんな初歩的なことで問題になることを市長がご存じでなかったことが驚きである。
大阪から高速道路を走行して約8時間という距離なので大変だったが、葬儀が終わった後に葬儀委員の方から「大阪から車で来たみたいだな」と言われてびっくり。駐車場に大阪ナンバーの車があるのが目に留まったらしく、今日の司会者は大阪から呼んだということが流れていたところからそんな言葉が出ることになった。
北海道から九州まであちこちで司会という仕事をさせていただいたが、北海道は飛行機の利用も仕方がないが、それ以外の地に車で出掛けた時は専用の音響設備を積み込んでいたこともあった。
現地に行ってから「しまった!」と後悔しても始まらない。音響に拘るのは昔から私の流儀で、劇場、文化ホール、ホテルなら安心出来たが、学校の講堂や体育館、また大規模寺院では持参するべきという体験が何度もあり、ずっと持参するようになった訳である。
シナリオを準備して会場のスタッフに配り、照明についてはシナリオ通りに協力願うが、音響に関して音楽を用いるところから微妙なボリューム調整も重視するので司会台の側にセッティングして貰い、自分で担当するのも私のやり方だった。
多くのホテルで「そんなこと可能なのですか?」と訝れたが、照明に集中してくださいと返して進めるが、終わってから「出来るのですね。びっくりです」と驚かれたことも少なくなかった。
遠く離れた地方の大規模ホテルで担当した際、録音、ビデオ収録も全て禁止です。全て大阪からそれぞれのスタッフを伴いますからというとびっくりされたが、私のシナリオ自身に著作権があるのですと伝えると理解出来なかったようだが、終わってから「意味が理解出来ました」と言われたこともある。
ホテルスタッフに配るシナリオには全て通し番号が記載されてあり、誰に何番のシナリオを渡したかを控えており、トップページには「コピー禁止。終了後は返却ください」と記載してあるのでびっくりされるが、内容に目を通されて初めて著作権という世界をご理解されたことも多かった。
そんな中でお客様からのご依頼で担当したのに、会場となったホテル側から「司会やプロデュースをお願い出来ますか?」と問われたこともあり、実際に依頼されたことも何度かあった。