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久し振りに更新  NO 3541

数日前、横浜で葬祭業界のフェアが開催されていた。毎年恒例になっている「フューネラル・ビジネス・フェア」だが、葬儀という仕事から考えると「ビジネス」という言葉に抵抗感を覚えている。

多くの出展社があった中に、深いご仏縁に結ばれる函館の「清雅舎」も参加されていた。日本の文化として伝承される「水引細工」のアクセサリーなどで知られるが、今回は極楽の世界への旅立ちを「かたち」として表現する「鳳凰」を提案されていた。

広島の柩メーカーの協力で拝借した「印籠柩」の上に置かれた「鳳凰」が何か特別なイメージを彷彿させていたが、祖の柩の側面に「佐賀錦」で装飾が施されていたのもマッチしていたようだ。

「清雅舎」のHP内にある「凾館便り」に出展ブースのイメージ写真が掲載されていたのでご興味があればご訪問を。

この展示会のために急遽「彼岸花」を水引で創作したということも知ったが、葬祭業界に従事する人達の中で、彼女のイメージする感性の世界に思いを共有することが出来た人がどれほどいただろうかと興味を抱いている。

「清雅舎」のHPの中に随分昔にしたためられたコラム「迷いの窓」があるが、それを読まれたら驚嘆される世界を感じられるだろうし、仏教に関する「用具」や「装束」の研究について紹介されている「空飛ぶ水冠」も必見である。

さて、「高級葬儀」のHPにあった「独り言」を移転してから1ヵ月を過ぎた。やっと検索でヒットするようになったが、やはり12年以上前から発信しているページがヒットしてしまうのは仕方がないようで、リンクボタンから辿られることも多いようだ。

ネット社会の中、最近の記事で気になったことがある。お寺で住職のいない「無住」のお寺が22000ヶ寺もあるということで、今後も増加の一途という寂しい現実を指摘していた。

一方で「家族葬」や「小さな葬儀」という潮流の中で、大切な人を大切に送りたいと願って真剣に業者選びをされるケースも増えているそうで、葬儀が「命の伝達」という重要な通過儀礼と認識されている人達の存在も知った。

先月は毎年恒例になっている古刹団参に山口県の青海島の「西園寺」と「向岸寺」へ参拝して来た。どちらのお寺でもご住職の法話を拝聴したが、300年も前から鯨の法要が行われており、クジラに戒名を授けた過去帳を見せていただいてびっくりした。

次の日に「金子みすゞ」さんの記念館を立ち寄ったが、彼女の作品の中にそんな「法要会」のことがあるのも興味新たと学んで帰阪した。

往復で利用した新山口駅は元「小郡駅」だが、駅前広場に「種田山頭火」の立像があったことが印象に残っている。

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