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検索でびっくり  NO 3548

前号で触れた「幸せ列車」の「女将シリーズ」だが、ご笑覧くださる方からメールをいただき、グーグルで「フィクション 女将シリーズ」と検索したらトップと2番目にこの「会長のコラム」が出て来るそうで、確認してみたら本当で、更に紹介していた「多田屋」の若女将さんの関係するページがその次にヒットしていたので驚いた。

不思議なことはどうして「幸せ列車」ではなくこのページが登場したかということで、アクセス数からするとはるかにこちらは少ない筈なのに謎である。

仕事の関係で多くのホテルと関係があったことからホテルのシリーズも書きたいが、まずは和風旅館の女将から始めようと書いたら話題になり、こんな現象になってただびっくりだが、しばらくは続けようと思っている。

若女将から女将になるのが多いが、最近は「女将学校」や「女将塾」などが存在しており、若い人達が憧れて教育を受けている事実もある。

随分前のことだが、ある有名な温泉地で予定外に和風旅館に宿泊することになったことがある。列車の中から予約しておき、最寄り駅からタクシーに乗ると、「お客さん、この旅館を何処で知られましたか?」と質問をされ、列車の中から時刻表の旅館案内のページからだと返すと、「ここは有名でして、週刊誌やテレビの取材も多いのです」と言われて期待した。

そんな話題を呼んでいた事情が女将さんが「女将学校」の第一期生で、第二期生も共に任されて勤務しているということだった。

つまり俗に言われる「雇われ女将」で、ある財界の著名人の別荘だったところを改造して和風旅館になり、そこを任されていることを知った。

各部屋の中庭に広い露天風呂が付いており、かなり高額な宿泊料だったが、これまでの体験からすると最悪のレベルで、何を教育されて来たのだろうかと残念に思った。

まずはタクシーが玄関に到着した時、水を撒いて清掃して着物姿の女性がいたが、視線があったにも関わらず何の愛想もなく、その人物がその後に女将だと知ってショックだった。

フロントで宿泊名簿に名前を書いて部屋へ案内されることになったが、祖の案内してくれた女性が二期生という人物。廊下の途中に大きなガラス張りの冷蔵庫があり、ビールやジュースなどが並んでいる。

「お客様、お部屋の冷蔵庫には何も入っておりませんのでお好きな物をこちらで選んでお持ちください」と言われて中瓶のビールを1本とジュースとウーロン茶を1本ずつ持って行ったが、無料だと思っていたら有料だった。

部屋に入ってスーツを脱いで納戸に入れようと開けてびっくり、そこには針金のハンガーが1本だけあるだけだった。

お茶を入れてくれた女性スタッフの方に「この旅館のご自慢は?」と質問すると「温泉です」と返されて期待外れに。温泉旅館が温泉を自慢するようではレベルが低く、これでは駄目だと思うことになった。

夕食はお食事処であったが、担当してくれた女性スタッフが料理の説明よりも器の解説ばかりするのでウンザリしたし、コスパからすると大きなギャップを感じた体験談だった。

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