宗教と戦争は人を変えると何度か書いたが、その顕著な現実として考えてしまうのがフランスで起きたテロ事件だが、アメリカの多発テロ事件もそうだが、映画でも発想しないような行為をするのだから恐ろしいことで、世界中に安全な地はないと思うこの頃である。
太平洋上の西之島の噴火が続き、2年前に噴火が始まった当時から比較すると12倍以上の島になったというニュースがあったが、桜島や箱根の危険情報レベルがどちらも下げられたと報道されてはいるが、地球の自然の営みを考えずに地上で生活をする人間が愚かな行動を繰り返していることに憤りを覚えてしまう。
世界には様々な宗教の存在がある。日本の宗教観は普遍的と言われ、近くに神社や仏閣がある筈だが、遠い昔から万物に神が宿るという日本的な思想もあり、一神教的な宗教のことが理解出来ない人が多いと想像する。
外国人と交流すると「宗教は?」と確認されることが「仏教」と答えると「禅?」なんて返されることがあるので驚くこともある。
「まぐまぐブログ」や「独り言」のコラムの中で「仏教伝道協会」の発行する「仏教聖典」について触れたが、ホテルの客室に「聖書」が置かれていることが多いが、この「仏教聖典」も世界中のホテルに700万部以上がプレゼントされて目にすることもある。
崇高な発想をされた他のは精密測定機器の製作会社として知られる「ミツトヨ」の創業者である「沼田恵範氏」で、マイクロメーターの国産化で成功された人物である。
氏の仏教に対する思いは篤く、世界平和に仏教思想が何より重要と説かれているので印象に残っているが、世界遺産を破壊する「イスラム経」の一部の人の行動を理解出来ない人も少なくないと想像する。
イスラムの思想では偶像信仰に対する抵抗感が強く、世界遺産となっている石仏の破壊もやってしまった訳だが、日本人に鳥居や石仏を破壊しろと言っても誰も出来ないと思う。
それは我が国民の昔からの考え方だった筈だが、若い男女が聖徳太子の像を崩壊させた事件も起きているし、あちこちの文化遺産に油で被害を及ぼした人物もいるので国民性も変化が起きていることは確かなようだ。
今回のフランスのテロ事件に関してアメリカのFBIの長官が、イスラム国がネットで流す映像を観て触発される若者の存在が危険と指摘されていたが、フランス国内だけで所在を監視しなければならない人物が1500人もいるというのだから難しい問題である。
今日のニュースで知ったことだが、奥さんが被害に遭って亡くされたご主人がフェースブックに投稿されたメッセージ内容が話題になっていた。幼い子供さんと2人で憎むことをせずに生きて行く。愚かな加害者を喜ばすことになるので悲しまずに生きて行くというような文章だったと思うが、報復の連鎖の愚かさを指摘されている言葉のように感じた。
アメリカの下院議会で賛成多数となった難民受け入れ停止問題も複雑である。テロリストと難民問題をどのように対応するかが今後の鍵のようだが、ある国際的なジャーナリストがイスラム国は難民が受け入れられないことや差別を受けることを歓迎しているみたいで、各国が難民を排斥するようにするためにテロ行為を繰り返すと解説していた。
戦争の歴史を繙くとそこに宗教問題が絡んでいる事実がある。時の権力者は宗教を弾圧したり擁護したりして利用して来た事実もあるが、現在に世界で起きている問題はこれまでの歴史で最も難題であるような気がする。