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誇れるように  NO 3390

 最近、知人や友人の訃報が続いている。そんな年齢になったからかもしれないが、本当に寂しい思いを抱いてしまう。

 同年代の人達と食事を共にすると、デザートタイムの頃に「氷の入っていない水を」と頼む人達が多く、ポケットから服用しなければならない薬を取り出す光景を目にすることになる。

 それを見た別の人が「もう一つお願い。忘れてしまうところだった」と笑う人も出て来るので面白いが、私の場合はそんな日々を30年間以上続けているのだから大変で、もう確実に生活の一部としてとけ込んでいるとも言えるだろう。

 薬の服用でも様々な条件制約が付加されていることもある。一般的に「食前」と言えば食事の15分前が望ましいようで、「食後」の場合には細かく分析すると「すぐ」「15分後」「30分後」に指定されていることもあるので注意したいものである。

 ある落語家が冒頭の「枕」でそんな話題を織り込み、「食間」とは食事の最中に服用することだと笑わせていたが、文字のイメージと耳にする言葉からするとそんな誤解も生まれる可能性がないとは限らず、ここにも勝手な思い込みの危険性が秘められているような気がする。

 医院や薬局で親切に一回に服用する薬をまとめて一袋に入れてくれることもあるが、担当された方が間違っていたら大変で、そんなミスが起きない保証はないので恐ろしいことである。

 かつて嚥下障害があった時、顆粒状の薬が飲めずに全てを粉末にして貰っていたことがあったが、今では考えられない大変な時期であった。

 今日、医院に行ったら近所の知り合いと会い、粉末の薬を服用するのが苦痛と言っていたので患者も様々だと思ったが、互いの病気のことを理解しているので病気を友人にして行こうと笑い合って別れた。

 ニュースを観ていたら有名な大企業が発生させてしまったミスについて考えてしまった。
明治乳業が人気の高い飲むタイプのヨーグルトの自主回収や、カネボウ化粧品の副作用による対応の遅れなどだが、謝罪するエネルギーの大きさを考えたら絶対にミスを犯したくないと後悔されていると想像しているが、マンネリの中に発生するミスほど大きな影響を及ぼす事実と、時計の針が戻せないことを考えたいものである。

 北陸の「餃子の王将」で起きた破廉恥な不適切撮影事件は社会の嘲笑の的になっているが、カレンダー用の写真を撮影するのが目的だったと開き直っている人物の姿を見て、羞恥心が欠如するとこんな行動をするのかと情けなく思ってしまった。

 社会人として仕事に従事し、何れ家族に孫の誕生という嬉しい出来事を迎えるだろうが、そんな孫達に堂々と誇れる話をしたいもので、不適切な投稿をしている人達に猛省を促したい心情を伝えたい。