式場の前を通り掛かると2人の女性が玄関におられ、私の姿を見ると「お世話になります」と言われたのでびっくりした。
13年前に私が担当させていただいたお客様だったが、数年前に芸能人を亡くなったことにしてナレーションを行ったテレビ番組をご覧になっていたそうで、杖を手にする私の姿を見られて「どうしたの?」と驚かれた。
自宅に戻ってから事務所に電話。会館の前でのやり取りを伝えておいたが、本館ではお通夜が始まる少し前。ご弔問の方々がご多数の予定ということを知ったので問題がないようにと手を合わせた。
久し振りに蕎麦を食べようと寺田町駅近くの店へ行ったら、張り紙があって数日前から休業中。そこで25号線沿いでオープンすると聞いていたうどん店があるのを思い出した妻の勧めであるうどん店に入ったらガラガラ。不思議だなと思いながら食べ終わって戻る途中、今日の夕方からオープンしたうどん店があった。
勝手な思い込みによる勘違いだったが、最近はそんなミスが多くなったのは齢を重ねたからだろうかとの懸念も。
昨日、大阪駅近くの百貨店で購入して来たリハビリ用品を、大病を患ってリハビリ中の知人にプレゼントしたが、今日の散歩中に出会って丁重なお礼の言葉を頂戴した。私の行為は「幸せ列車」のコラムに書いたように「恩送り」の体験からで、リハビリ中に様々な用品をプレゼントしてくれた友人の存在があったからである。
町ではイオングループが仕入れていた「米」の偽装問題が話題になっていた。事実が表面化する度にその酷さが明るみになるが、中国産やアメリカ産を国産と偽装していただけではなく、酒などに加工されるべき「加工米」を食品として販売していたというのだから呆れるばかり。それらが随分前から恒常的に行われて来たという可能性も否定出来ず、事態は深刻な問題に発展して来ているようだが、ややこしい取引先には神経を遣うべきで、経営者の「為人」を重視することも大切なようだ。
昔、西宮で行われたパーティーに「私がお迎えに行きます」と取引先の社長が言ってくれたのだが、彼が乗って来た車にびっくりした。ベンツのフルサイズで後席の柱には「12気筒」を表す数字があるし、後方のトランクには特別仕様車である「AMG」の文字まであるので「凄い車だな」と言ったら、「AMGも12も買って来て張り付けただけです」と教えられて唖然とした。
それで彼の人間性を垣間見た思いがしたが、それからしばらくして取引を止めたことが正解で、彼に好ましくない噂が流れたのはすぐだった。