今月はお寺巡りのご仏縁。過日に7000株の牡丹で有名な長谷寺へ出掛けたが、今日はもう少し足を伸ばして女人高野で知られる室生寺へ行って来た。
鶴橋駅から急行で約1時間、室生口大野で降りてバスに乗り換えるのだが、室生川に沿って15分ほどで到着する。
途中の停車駅である大和八木で「特急しまかぜ」に追い抜かれる。停車した「しまかぜぜ」は満席の状態。改めて人気が高いことを知った。
室生寺は芍薬で有名だが、こじんまりとした五重塔でも知られている。数年前、襲来した台風で大木が倒れ、甚大な被害を蒙った五重塔だが、見事に修復された姿を目に灌漑深い思いを抱いた。
これまでに何度か訪れたこともあり、懐かしい思いで境内を歩いていたら、五重塔の修復に関して浄財を寄贈された方々のお名前が掲げられた木札が並んでいる。そこで思い出したのが若かりし頃の講義を受けたこと。神社仏閣に寄贈するならき寄贈者としての名前を掲示するには4通りあるということ。
「石にの刻む」「木札に記す」「紙に書く」「名前を表記しない」というものだったが、自分の寿命より長く残るものは功徳にならないと言われたことが強烈な印象に残り、これまでにあちこちの寄贈した浄財は全て名前が残らないようにしてきた歴史がある。
そんなことを話したら「変人」扱いされたこともあったが、自分の人生は他人に左右されたくないもの。その哲学はこの世を去るまで変わらない。
往路はバスを利用したが、復路は歩くことに挑戦。自然歩道があるが、途中でややこしい人物が現れるという噂を耳にしたことがあるのでバスの路線道路を選択した、7キロで1時間40分を要し、駅に着いた時には足腰に猛烈な痛みを感じていた。
これで血圧が下がるという楽しみがある。帰宅して計測したら40ほど下がっていたので喜びがあった。
戻ってから理容店に行った。オヤジさんと互いの年齢確認を交わしたら、私より4歳年上だったが、同年ぐらいと思っていましたと言われて老けて見えるようでまた衝撃を受けた。
そこで話したのが過日に明石駅で体験した出来事。バス待ちをして花壇に腰を下ろしていたら高齢の人物から「同年ぐらいか?」と聞かれたこと。その人物が昭和元年生まれと知ってびっくりしたことだが、そんな体験話に奥さんも大笑いをされた。
足腰の疲れには銭湯の電気風呂が最高で、温めの湯に入ってから移ると何とも言えない心地良さ。それこそ極楽という世界を感じるものだが、歩いたという疲れがあるからそうなるもので、これからも出来るだけ歩くようにしたいと考えている。