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チヌの海  NO 3473

今日は各地で冷え込んだ。南西諸島の宮古島でも20度以下だったようで、北国では積雪。冬の風物詩として知られる路面電車のササラ電車が走行していたニュースに過日の北海道の旅を思い出していた。

函館には路面電車が走っており、レトロな電車があるのでびっくりだが、過去に乗車した体験があるので懐かしい。

小学校から中学校時代に天王寺駅前から上町線で通学していたが、当時に大正時代に製造された車両が走っていたのを記憶している。

南海上町線は明治の終盤に四天王寺西門から天王寺駅前を経て住吉までつながっていたそうで、西門と天王寺駅前間は大阪市電へ乗り入れだったようだ。

通学していた頃の天王寺駅前からは平野へ向かう電車も運転されており、昔の阿倍野斎場交差点から東へ向かうのだが、西の飛田側からは別の路線が走っていたような感じもしている。

そんな時代は現在のJR天王寺駅で「特急はるか」や「関空・紀州路快速」が新今宮駅の方へ向かう番線に南海電鉄の路線があり、天下茶屋まで走っていた。

大阪には「近鉄」「南海」「阪神」「阪急」「京阪」の5社の私鉄があるが、その中でJRの在来線と同じ「狭軌」なのは南海だけ。そんなところから難波駅から和歌山を経て白浜に向かうディーゼル急行「きのくに」が運転されており、確か和歌山駅で合流連結されていたと記憶している。

小学校の遠足で南海本線に乗って和歌山県の方へ行ったことを憶えている。多奈川の火力発電所を見学したものだが、当時に原子力発電なんて想像もしなかったことである。

大阪湾も水質が汚れていなかった時代で、浜寺、二色の浜の海水浴場が知られていたが、和歌山県の加太まで行けば今では信じられないほど綺麗な海だったと記憶している。

文明の発達は嬉しいし歓迎だが、自然環境を次代に残すことも大切だと忘れないで欲しいもの。

かつて大和川の河口で釣れた「ハゼ」が食べられていたが、今では汚染度が全国一の河川となってしまっている。暑い時期に行われていた堺市長選挙の際、豪雨による氾濫の危険があったことから各候補者陣営が争点として話題にもなったが、あの増水で少しは美しくなったのだろうかと考えると、それが大阪湾に流れ込んでいることを思い出した。

今、琵琶湖周辺で問題が表面化している。それは原発で汚染された木材チップで、汚染水が琵琶湖に流れ込む危険性が指摘されていた。

琵琶湖は天然の水瓶である。もしも汚染されたら子々孫々までも最悪の悲劇となる。滋賀県知事がしっかりと対処と表明していたが、果たして大丈夫なのだろうかと心配するこの頃である。