先週の土曜日に放送された「人生の楽園」だが、午後6時からの放送ということもあって多くの人達がご覧になったようで、メールや電話を頂戴したのでびっくりしたし、散歩中に会った方から「独り言で知って観たよ」というお言葉があったので恐縮。気仙沼のたこ焼き店「なにわのたこよし」さんにエールを贈りたい。
さて、今日「水曜日」は「まぐまぐブログ」の発信日。今日のタイトルは「作業と仕事」で、新幹線の車内アナウンスや飛行機の客室乗務員のアナウンス技術について指摘した。
常々から「謙虚でなければ成長しない」と教えて来たが、いつも仮免許だと思って運転したら事故も少ないのに、どこかで勘違いをして「うまいように見せる」傲慢な態度をそのまま言葉の雰囲気で伝えてしまうケースが気になり、指導していた人達にダメだしをしたものである。
列車内のアナウンスも昔から比較すれば聞き取り易くなった。それは音響システムの進化もあるが、喋り方の基本的な教育の背景もあるようだ。
昔、30名ぐらいの司会者を指導される女性の先生がおられた。どこかで私の存在を知られたようで、そのことを隠して研修を受けたいと来社されたことがあった。
約2時間の指導を行ったが、技術ではなく葬儀の司会の重要性として、それぞれの宗教の死生観の異なりを説き、それによって言葉が変化することを教えたら、急に元気がなくなり、「正直に打ち明けます。恥ずかしい限りです。多くの司会者に指導していますが、そんなことを知ったのは初めてです。これからもお願い出来ますか?」と言われて驚かされた。
その後、彼女はいつも数名の司会者を伴って来社されるようになったが、気付いたことを素直に認めた謙虚な姿勢が素晴らしく、それから1年も経たない内に葬儀司会の指導者」として見事に成長された。
現在弊社で司会を担当している女性は元アナウンサーで、参列された方々から高い評価を頂戴しているが、私が病気になってから地元の方々から「代行出来るレベルの司会者を探して来たの?」と聞かれることが多かった。
彼女が弊社でデビューする頃と私の病気が重なったところからそんな誤解を招いたのだが、彼女は私が入院する前に入社した歴史があり、二人のコンビで多くの葬儀を担当していた。
司会の技術に「アナウンス」「儀式調」「ナレーター」「鍵カッコ」「役者」というキーワードがあるが、彼女は朗読も高レベルなので安心して聞けるので貴重な存在である。
ブライダルの司会者の組織に講演をしたことがあるが、その時に「司会台で発声する前に『あの人が今日の司会者か。あの人なら大丈夫だ』」と感じさせるレベルが一流の条件で、もう一つ重要なのは「品」の問題であり、「気品」から「貴品」にと言うことだった。
結びに参考として「帝国ホテル」の「九つの実行テーマ」の紹介を。
「挨拶」「清潔」「身だしなみ」「感謝」「気配り」「謙虚」「知識」「創意」「挑戦」