弊社の本社にある式場は2階にあるが、ちょっと大きめの25名乗りのエレベーターが設置されている。
エレベーターは高齢社会には不可欠な存在となり、私のような杖を手にする身になれば階段が苦手となるので歓迎するものである。
さて、クイズみたいになるが、エレベーターの奥の壁に大きな鏡の存在があり、ご利用される方が髪型やネクタイのチェックをされている光景を目にすることがあるが、これは車椅子でご利用される方のために設置されているもので、方向転換が不可能で降りられる場合にバックされることになり、後方の様子が鏡で確認出来るという利点がある。
クイズという言葉が出たところで面白い体験があったので書いておこう。もう30年ぐらい前の話だが、会社に東京のテレビ局から電話があり、「何か葬儀に関してユニークなクイズ問題がありませんか?」と言われたのだが、あちこちに電話をしてもこれという問題が見つからず、ついには大阪の業者まで広げたという事情があったようだ。
それに対して瞬時に提案したことがエレベーターのことで、高層ビルのエレベーターないには鍵穴のある不思議な枠が設置されているがその使用目的は?というと、「えっ、そんなの初めて知りました。答えは何ですか?」と聞かれたので、それが住民に不幸があってご出棺をする際に柩が収まらないので管理人がカギを開けて対応するのです。
「有り難うございました」とお礼の返答があって電話が終わったが、次の日に「申し訳ございませんが、来週の初め頃に当放送局までお越しいただきませんか? プロデューサーとディレクターからその方に映像で出題して貰えればリアル感があって最高だとなりまして」と電話があった。
そんなところから交通費、宿泊費、ギャラを貰って東京の放送局に行き、担当アナウンサーからインタビューを受けながら「何か我々が知らないことは?」と聞かれて出題し、それをスタジオのゲスト達が解答する構成に組み上げられた。
また、冠婚葬祭クイズという特別番組に招かれ、冠婚に関するクイズの出題は俳優の「高嶋政宏さん」と歌手の「岩崎良美さん」で、葬祭に関する担当は私だった。多く著名な芸能人が解答者として出演されていたが、ゲストルームの用意は我々出題者と解答者が別のフロアで、高嶋さんと岩崎さんの部屋の真ん中が私の部屋だった。
高級葬儀の「独り言」のページでは、四天王寺にどうして鳥居がという質問に対する答えを書き、伊勢神宮の内宮の鳥居と異なっている部分があることに触れておいた。
また「幸せ列車」のコラムでは全国に点在するびっくりするような宿泊施設を紹介しておいた。結構面白いのでご興味がございましたら検索を。