知られる芸能人が「脳梗塞」を発症して入院するニュースがあった。その後はそれに関してあちこちの番組で特集が組まれ、この病気の恐ろしさを解説する専門医の話に驚くことが多かった。
これだけ話題として採り上げられたのは発病した女性タレントがまだ若かったからで、この病気に若年性の「認知症」と同じで若い人達に起きる危険性があることを知った。
常識論として過去に何かの本で読んだことに触れるが、脳疾患にあって脳内出血は血液の流出を少なくするために血圧を低下させ、血栓が詰まる脳梗塞は押し流そうとする現象から血圧が上がる兆候があるそうだ。
これらは人間の体内で自然にガードのためのメカニズムが作動する現象で、所謂「自然の摂理」ということになるだろう。
「摂理」という言葉は「キリスト教で宇宙を支配する神の意思」という意味があるが、随分昔に受講した講義で「神様の摂理」という内容があったので印象に残っている。
それは、この世に生を享ける子供の男女の比率で、遠い昔は女の子の方がはるかに多い事実があったそうである。
我が国でも戦前から「男の子は育ち難い」と言われていたこともあり、やがて成人を迎えて結婚適齢期になると男性優位の環境があったと指摘されていた。
数歳年下の女性を相手に選ぼうが、姉さん女房の言葉のように数歳年上の相手を選ぼうが問題はなく、男性は結婚相手の年齢枠が女性に比較して随分と拡がっていたことも事実であった。
やがて女性が高学歴になって社会の企業で活躍するようになったのは近年だが、そんな女性達は相手を選択する意識が高まり、対象から外される男性も多くなり、社会環境は間違いなく変化を来したようである。
医学の進化発展もあり、育て難いと言われた男の子の成長も問題がなくなったこともあり、長年続いていた「神様の摂理」が完全に崩壊してしまったような現実だが、後期高齢者の人達がそんな社会をどのように感じられているかに興味を抱く昨今である。