前号で「宗教の情報冊子」に触れたが、一昨日にある駅の構内で手渡されたのがまた小冊子。毎週日曜日発行の月間80万部発行して1億枚突破と枠外に表記されていた。
「陽気ぐらし新聞」というタイトルから天理教だと分かるが、「2045年に人工知能が人間を越えて予測不能の時代に急激に突入する。今、最も必要なことは『人間の再認識』である」という「アルヴィン・ㇳフラー」の言葉も紹介されていた。
二つ折りのページを開くと「ハートの時代」とタイトルされた次の文章があった。
「四百年続いた産業社会は今、終ろうとしています。そして情報社会が始まりました。『背中に汗して働く』とは言わなくなり『額に汗して働く』と言うようになりました」
「物不足の時代が長く続きましたが、最近は、物があふれて困る時代となりました。一つ物を買うためには、一つ物を捨てなければなりません。最近は、形よりも心を大切に、重きを置くようになりました」
「お客様に喜んでいただきたいと、満足をしていただきたい、感動をしていただきたいと、
ビジネスは変わり始めました。人類はハートに汗して働く時代に替わり始めているのかもしれません」
2回も続けて天理教の発行している広報文を採り上げたら、私が天理教の信者のように誤解されるかもしれませんが、私は仏教を信仰する立場であることを断言しておきます。
職業上、様々な宗教に関して接することになり、本山や本部と呼ばれる地へ参拝したことも多くあるが、読んでみて紹介に値するものはこれまでにも何度か紹介しており、様々な宗教だった筈である。
「司馬遼太郎氏」が日本人の信仰について世界では稀と分析されていた書物を読んだことがあるが、お寺にも神社にも参拝する日本人とは氏の言われるように不思議なのかもしれない。
毎年、1月2日に法相宗の本山として知られる奈良の「興福寺」が、春日社参式という行事で近くの春日大社へ住職達が参拝され、宮司さんや住職達が一緒になって神社内で行われる恒例行事も有名で、それらもその表れと考えられる。
家伝統の宗教が仏教でも神社への宮参りや新年の初詣も抵抗なく行われ、伊勢神宮が式年遷宮の年に参拝された人数を考えると、そこに日本人らしさがあると言えるのかもしれないし、最近はクリスチャン形式の結婚式が増えたが、昔は神前結婚式が主流だったが、何度か仏前結婚式の司会を担当したこともあり、これもお勧めだと思っている。