熊本の地震から一ヶ月が経ったが、一向に余震が収まることはなく、今でも避難を余儀なくされている人達が1万人以上もおられるそうでお気の毒。何より余震が収まることを願ってしまう。
担当大臣が大分県の由布院を視察に訪れ、知事や現地の人達の悲痛な現実の訴えを聞かれていたニュースがあったが、想像以上に深刻な状況で、観光客が激減してしまっていることを改めて知った。
今回の地震で停電になり、やっとライフラインがつながってスイッチを入れたら源泉から流れて来る筈の湯が全く出ず、別の源泉を発掘するまで営業が出来ないと宿泊施設もあり、自然の現象に大変な影響を受けるケースがあることも知った。
九州の温泉にはあちこち行ったことがあるが、行くことも支援になるということからネットで検索したら、「申し訳ございません。諸事情で営業いたしておりません」という旅館があって寂しい思いと同情を抱いた。
阿蘇周辺のホテルや旅館では被災者の受け入れや支援に従事する人達を優先しているところから旅行者を受け入れていないところもあるが、大きな地震からライフラインが開通するまで10日間ぐらい営業出来なかったところが多かった。
廃業しようと考えていた銭湯が被災された方々のために営業を再開した嬉しいニュースもあったが、想定外の自然災害に生じるストレスを入浴は少しでも和らげてくれる効果があると言われており、自衛隊が設営していた入浴設備が利用者に喜ばれていたことも報告されている。
1回目の大きな地震の時に上空から撮影された写真と2日後の本震で激変してしまった写真を比較していたニュースがあったが、その衝撃的な地震の恐ろしさは想像を絶するものだった。
1回目の地震で心配になった熊本市内在住のご夫婦が、阿蘇にある別荘に行って過ごしていたら2日目の深夜に発生した「本震」に遭い、恐ろしくて外に出て明け方を待っていたら、明るくなって目に入ったのが自分達の住宅が地滑りで65メートルも移動していた事実を知って驚愕されたニュースもあった。
そんな信じられないことが現実に起きているのである。何時何処で大地震が発生するかは不明だが、最悪の想定は大切だと考えさせられることになった。