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ごまめの歯ぎしりですが  NO 3583

「独り言」本体で何度も書いて来たことだが、「宗教と戦争は人を変える」ということを顕著に物語るような事件がトルコで発生した。イスタンブール空港でイスラム国だと思われる3人の銃乱射後の自爆テロという恐ろしい出来事が報じられていた。

太平洋戦争中に飛行機で艦船に突っ込んだ神風特攻隊や人間魚雷のような「回天」もそうだが、こんな時代になっても洗脳された人達が信じられない行動をしている。世の中には危険がいっぱいで今日あることは「幸運」ということを先日の講演で話したが、何時何処で災難に遭遇するか分からない社会である。

2年前にパース空港からキャンベラへ向かう時、保安検査を通って荷物を受け取って歩いていると40歳くらいの制服姿の女性が話し掛けて来て「国籍」を尋ねられ、日本人だと伝えるとプリントの入ったファイルを見せられ、そこには様々な言語で「爆発物調査」と書かれてあった。

杖を手に夫婦で歩いている我々を不審に思ったと考えると人相が悪いのかと嘆きたくなるが、係官は職務の抜き打ち検査だと説明しており、我々が済むと次のグループへ声を掛けていた。

トルコはテロに対する姿勢で神経質なほど取り組んでいたが、武器を持ってやって来る自爆者達は初めてだったようで、今後の対策に厳しい悩みを抱くことだろうと想像する。

この出来事は決して対岸の火事ということではない。我が国内にも忍び寄っている問題として危機感を抱くべきで、宗教と戦争がつながって生じてしまう想定外について真剣に考えるべきであろう。

過日の「笑点」で出演者が「トランプで掛けることは危険」とアメリカ大統領選を揶揄していたが、イギリス問題で揺れるEU諸国も大変だ。

我が国内も参院選で騒がしいが、そんな中で都知事選に立候補を表明された小池女史の先出しじゃんけんに様々な意見が割れている。このまま落ち着くとは思えないが、自民党の中がどうなっているのだろうかと疑問を抱く最近である。