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前に向かって  NO 3289

 過日に生野区仏教会が主催された若い女性住職のコンサートだが、今朝の関西テレビの「よ~いどん」の中にある「隣の人間国宝」で、月亭八光さんが奈良県の町を訪問しながら、彼女のお寺に立ち寄り、本堂でギターを演奏しながら歌われる光景が流れ、その明るい笑顔が素晴らしく、今後のコンサートのご活躍を願うと共に、ご布教に関して多大なプラスになるような思いを感じていた。

 月亭八光さんとはあるテレビ番組でご一緒した。闘病生活から退院してからすぐで、まともに喋られる状態ではなかったが、会社側で依頼を受けてしまったのでどうにもならず、恥ずかしいほどおかしな声が画面を通じて放送され、病気のことを知らなかった方々が心配くださって多くのメールや電話を頂戴することになった。

 その頃から比較すれば随分と戻ったみたいだが、何分にも声帯が一方だけしか機能していないので最高に戻っても50点以下。過日の講演ではないが、初めて私の声を耳にされた方々は、それが私自身の声と思われただろうと想像している。

 それは仕方がないことだが、発病前の声は全く異なり、日本一の葬儀司会者としてテレビ番組で何度も紹介され、偶然に視聴された方のブログに「声に癒された」なんて書かれていた事実があったので残念である。

 人間は、何時何処でどうなるかは分からないもの。ある瞬間から身体の様々な機能を失ってしまうのだから残酷な試練だが、負けずにそれを乗り越える努力も大切。私の場合にはまだ恵まれていたとも言えるし、それでも自身に課したリハビリメニューは半端じゃなかったので現在に至ったと自負している。

 源ヶ橋交差点の横断歩道で信号を待っていると、「久し振り」と声を掛けられた。暗い中でお顔を確認すると近くの専門学校の先生で僧籍を有される人物。友人の経営していた喫茶店の常連のお一人だった。

 私がこんな病気を患ったことはご存知だったが、想像以上に回復していた状況に驚かれたようで、「幸運だったね」と慰められた。

 周囲の人達に病気の体験話をすることも大切なこと。それで健康に留意されるようになった方々が多くおられるのが嬉しいこと。これからも出来るだけ積極的に努めたいと考えている。

忘れられない出来事  NO 3287

 過日に担当した講演、会場に懐かしい二人の女性の姿があった。一人は司会者の世界で知られる人物で、双子の姉妹「きんさん」の葬儀の司会を担当していた。

 彼女に無理を頼んだことがあった。九州で講演を終えて山陽道を大阪へ向かっていると自動車電話が鳴った。当時は運転中の通話も問題なかったが、インカムみたいなシステムをセッティングしていたので便利だった。

 電話の相手は同級生だった人物。上場会社の社長をしていた彼のお母様のご訃報だった。

 遠方のお寺を式場として進め、お通夜の司会は私が担当したが、葬儀当日にはプライベートなことが重なっており、どうしてこんな皮肉なことがと悩んでおり、それを察した彼
から質問があり、そこで上賀茂神社で行われる娘の結婚式と重なっていると伝えたら、彼は結婚式に行くべきと言ってくれ、代行司会者として彼女に依頼することになった。

 故人は相撲界に関連されていた歴史があり、大相撲の関係者が多く参列される葬儀となったが、情報提供を彼女に伝えて京都に向かうことが出来たことに、彼と彼女に心から感謝していた。

 さて、もう一人の女性だが、彼女には大変な目に遭わされたので忘れられない。九州から明日の密葬義の司会をと依頼があったのは午後2時頃のこと。密葬と言っても弔問者が800名と予想されるような規模。故人は誰もが知る企業の創業者であった。

 お客様のご満足を考えると私と弊社の女性司会者の二人では大変。ディレクションをやってくれるスタッフのキャスティングが重要となり、当時に東京に在住していた彼女と友人の男性に頼み、東京駅で「のぞみ」が発車したら電話をと要請しておいた。

 やがて連絡があり、その「のぞみ」に新大阪で合流するために向かい、知らされた号車のすぐ近くの席を手配、車内で会ってそのまま目的地に向かって同行した。

 その日の夜に現地に到着、駅の近くのホテルに宿泊。次の日に朝食を早めに済ませて在来線の特急列車で式場の最寄り駅に行った。

 そして式場について打ち合わせを済ませ、いよいよ本番という時間を迎えた。ふと目に入ったのが彼女の行動。喪主様と何か打ち合わせをしているような様子。しばらくして私の方へ戻って来たが、何かあったな?というのは表情からも感じられたのだが、彼女はそのことについて何も触れなかった。

 これが本当に密葬義というぐらいご多数の参列者。予定通りにシナリオを進め、ご出棺の時を迎えた。

 喪主様がご位牌を手に霊柩車の助手席におられる。窓ガラスが下がり、中から喪主様が彼女を呼ばれている。時間にして1分ほどだったが、何か事情があったことが拝察出来た。

 司会台を片付けていると会社の役員さん達が及びという連絡があった。控室に参上すると社葬本葬儀の式場と日程が決められ、プロデュースと司会のご指名を頂戴した。

 片付けを終えてから彼女に喪主様との会話について尋ねてみたら、彼女は含み笑いの表所で言葉を濁し、ただ「新幹線の中で」とだけ返して来た。

 そして、新幹線の中で教えられた事実に驚愕。開式前の行動は私が指示していなかった彼女単独の大問題となること。開式前に行う「奉儀」について説明してしまい、喪主様から割愛して欲しいと言われたそうだ。

 そんなことを全く聞かされていなかったので本番で「奉儀」のひとときを進めたが、ご出棺時に喪主様から呼ばれていた会話は、「あれは素晴らしかった。有り難う」というものだった。

 これでクレームに発展していたら社葬本葬儀のご依頼はなかっただろう。「奉儀」というのは私が発案したオリジナルバージョンだが、専用の音楽CDまで制作しており、すべてのお客様にご賛同のお言葉を頂戴した歴史がある。そこには私だけの言葉の世界もあり、それはご体感されなければご理解されることはなく、突然に行うからこそ意味があり、それを本番の始まる前の短い時間で喪主様に説明申し上げることは不可能なこと。それを単純発想な親切心で行動してしまったのが彼女のミス。そこで意外なお言葉が出て来たので「しまった!」と後悔したみたいだが、頭が真っ白になって私に伝えなかったのがWミスだが、知らずに決行して結果として喜ばれたのだから安堵した秘話である。

 そうそう、司会台を片付けている時、携帯電話が鳴り「ぎんさんがご逝去されました」という連絡を受けたが、そこにも不思議なご仏縁があり、これについてはまた改めてということに。

西川慶さんのこと  NO 3286

 午後に行われていたお葬式に参列。接待担当のチーフから昨日のお通夜で、親戚の方が私の顔が見えないと仰ったそうだが、他府県に講演に出掛けており、明日のお葬式には参列しますと対応してくれたそうだ。

 開式前に式場に入ると、ご本人が私の姿を見つけられてご丁重なお言葉を頂戴して恐縮。過去にお母様や奥様のお葬式を担当させていただいた歴史があり、そのお二方のお顔が夏懐かしく思い浮かんできた。

 近所の方々と並んで着席、女性司会者のナレーションをじっくりと聴いてみたが、「やさしい」雰囲気がアップしている。ただ勿体なかったことはBGMの音量が小さかったこと。こんなバランスの問題は、式場にいる全てのスタッフが聞き耳立てていたら解決可能なこと。今後の課題として指摘しなければならない。

「高級葬儀」のコラム「独り言」では我が大阪市長の発言問題をテーマに書き、「幸せ列車」の各駅停車のコラムでは「クレーマー」について発信したが、昨日の「公開」時間が深夜だったので同日になってしまったので日付が変わってからすればよかったと「後悔」した。

そんな「幸せ列車」だが、管理人さんによると、昨日の号で触れた「西川慶氏」のメールマガジンを企画されているそうで、楽しみなことが増えたので嬉しく思っている。

 南米の各国で勉強された本物のラテン歌手としてご活躍された歴史もあるが、ふとやらなければならないと取り組まれたことが氏らしい壮大な計画。地球の母とも言われる「海」がプラスチックの誕生から大変な問題が懸念されており、「プラスティック・ソース」という現実を解消しなければと活動を始められたそうだ。

 自然は何よりの世界遺産として後世に伝えなければならないが、文明とは歴史の中で取り返しのつかない大罪を犯してしまう。核問題もそうだろうが、氏のコラムを拝見して、海にそんな深刻な問題が生じているとは知らなかった。孫や曾孫達に残す大切なテーマに気付いた発見でもあった。

 弊社の本館がオープンした当時、氏のコンサートを何度か開催させていただいた。ラテン、童謡もあったが、ゲストに関西を代表する著名なヴァイオリン奏者を迎えたり、音大の邦楽部教授の方が三味線を演奏してくださったこともあったが、西川氏とのコラボがご参加された方々から大好評を博したのも懐かしい思い出。

 ラテンと三味線のコラボとはイメージ想像が難しいだろうが、編曲構成がうまく構築されており、いつもアンコールという盛り上がりになっていた。

 音楽に関する司会も多く担当したが、西川氏のコンサートは楽しい思い出がいっぱいあるし、高齢者の方々から「七人の刑事」のリクエストが多く、いつも歌っていただいたことも憶えている。

継続は力?  NO 3285

 お天気は恵まれたが汗ばむ季節の到来。歩きながら発声のリハビリを続けるには大変の時期を迎えている。

 そんな努力の結果だろうか、何とか与えられた1時間半の講演を無事に終えられて安堵した。

 昔の人気ドラマ「七人の刑事」の主題歌を歌っておられた「西川慶氏」だが、発案された発声練習法「発声楽」に少し触れておこう。

 大きな声で発声練習をするのが常識と思っている人が多いが、彼に教えられた方式は待った別の発想。隣にいる人に聞こえるか聞こえないぐらいの小さな声で母音だけを出来るだけ長く発生するもので、実際に実践されたらご理解に至るだろうが、腹部に大きな負担が及び、それはメタボの解消にもつながる効果があるそうで、美容と健康を目的に実践されている人も少なくないようである。

 時折に銭湯の温めの湯に浸かって練習することもあるが、そうすると彼の持論である「1にリラックス」「2にリラックス」ということが体験出来、リラックスしなければいい声は出ないということが理解出来る筈だ。

「あ~~」「い~~」などの母音の繰り返しは、滑舌のために行う組み合わせを意識することなく自由に取り組めばよいので楽だし、私も彼に出会って教えて貰うまでは完全に誤解していたことを悟ることになった。

 講演会のことについては「独り言」のページに書いたので省くが、コーラスの取り組んでいる方やカラオケを楽しんでおられる方々には絶対にお勧めの秘伝であると申し上げる。

 寺田町の駅を降りて国道25号線を渡ると、弊社の式場で行われているお客様の案内看板があった。私が参列出来なかったお通夜だが、明日の葬儀には参列しなければならない。

日付が変わってから「幸せ列車」「独り言」のコラムを発信し、この「会長のコラム」の打ち込みを始めたのだが、今晩は休載しておこうかとも思ったが、「生ある内に」と考えると継続しなければと思い直し打っている。

 目が相当に疎い状態なので誤字、脱字などが多いだろうが、何卒ご海容くださいますようにと手を合わせ、本日の号を発信いたします。

発声楽の効果に期待  NO 3284

 会社の事務所から電話が。私の知人のお身内でご不幸があったそうで、わざわざ自宅まで来てくださったとのこと。その時間に申し訳なくも不在していたところから、帰宅してからご挨拶に参上したが、スタッフには特別に配慮するように伝えておいた。

 今日は、生野区仏教会主催のコンサートが行われていた。奈良県の女性のお寺様が音楽活動をされていたものだが、参加された方々から高い評価を受けていた。

 音楽に造形深いお寺様も多いが、女性のご住職で全国的に活動されているケースは少なく、彼女の存在が注目を浴びている。

 過去に禅宗のお寺様の結婚披露宴の司会を担当させていただいたことがあるが、同じ禅宗のお寺様ご夫妻がピアノの連弾で映画「スウイング」で知られる曲を見事に演奏されたのでびっくりしたことがあった。

 また深いご仏縁に結ばれるお寺様の記念祝賀会がホテルで行われた際の司会だったが、東京からご出席されるお寺様のお仲間がデュエットをされるそうで、ギターを2本用意することになった。

 1本は私のもの。もう1本は事情を話して友人から拝借したのだが、当日、その時間帯がやって来た歌の世界、それは間違いなくプロの世界。出席されていた方々の万雷の拍手からアンコールに発展した。

 その後も何度かお会いするご仏縁があったが、音楽の道を諦めて住職の道を継がれた歴史を伺い、道理でと納得に至った思い出もあった。

 そんな東京のお寺様達がご読経される葬儀を何度か担当させていただいたが、そこには「声明(しょうみょう)」という言葉道理に音楽の世界を感じ、参列者の皆さんが「今日のお経は普通じゃなかった」というお声を多く耳にした。

 この「普通じゃない」という言葉は賛辞の中でもレベルの高いものである。ホテル葬などで「君達は何者だ?」「普通じゃない」「ホテル専門の葬儀を担当しているのか?」なんて言われたこともあるが、それは我々プロにとって嬉しい言葉であった。

 明日は遠方に講演に出掛ける。そんなところから明日に行われているお葬式には参列出来ないが、明後日のお葬式には参列しなければならないので大変である。

 声帯を半分失ってしまったが、ハードなリハビリをクリアして何とかコミュニケーション可能なレベルで話せるようになった。伝達力は大幅にダウンしただろうが、内容には進化があると自負しており、「幸せ列車」に登場されている西川氏の発案された発声練習に取り組んでいる。

出逢いから  NO 3283

 日本を代表するホテルに長年勤務していた友人がいる。彼とあちこちのホテルで食事をするとびっくりすることばかりだった。

 ある時はホテルの社長が登場されて食事を共にすることになったが、そのホテルのレストランは著名なシェフが存在し、我々のテーブルの横に来てわざわざ火を使った料理を提供してくれたこともあった。

 和食、洋食の両方にも広い交友関係あり、どこでも入店するだけで総料理長が挨拶に来られるのだから驚きだが、信じられない割引価格だったことにも驚かされた。

 あるホテルでの出来事だが、鉄板コーナーに座ると、彼が「知らせるな」と言うのに「私が叱られます」と言ったスタッフが総料理長に連絡、やがて姿を見せられてからの行動にびっくりすることになった。

 二人が注文したのは魚料理とステーキだったが、大きな肉の塊を持ち出され、「信じられないぐらい大きさに切ってくれたからである。

 他にもお客さんがいたからだろうが、総料理長が「ちょっと手が滑って大きく切ってしまった」と笑いながら言われたのが面白く、彼との深い交友を改めて知ることになった。

 そんな彼に依頼したことがあった。それは弊社がお寺や地域の会館で行われる葬儀の際の接待設備に関するチェックで、実際に現場で確認して貰うというものだった。

 すぐに指摘されたのはお茶を運ぶ「お盆」のこと。湯呑が滑らない加工がされたものを選択するべきということと、誤って落としても大きな音がしない材質まで考えるべきというものだった。

 指摘されてから2日後、彼から紹介されたという人物が来社された。「これをご参考に」とプレゼントしてくれたのはホテル業界で不可欠な備品の商品ブック。7センチぐらいの厚さがあり、きめ細かい分野にまで様々な商品が存在することを知った。

 そのパンフレットを参考に様々な備品を購入したが、接待担当の女性スタッフ達が「信じられない」と驚いていた表情は今でも忘れられない思い出である。

 彼がホテル業界から引退されるパーティーにも招待されたが、スピーチを懇願されたことは遠慮した。

 その後、彼が趣味という「銭湯巡り」で偶然に弊社の近くの銭湯で会ったが、その際に弊社の西館に隣接するコインパーキングを利用していたことを知った。

 互いが同年代、彼の健康を心から祈念する。

こんなことも  NO 3282 

 午前中に行われていたお葬式に参列。メモリアルボードにご夫婦で出掛けられたトワイライト・エクスプレスの車内で撮影されたツーショットがあった。女性司会者のナレーションを聞いていると、ご夫妻が北海道旅行をされた時期と同じ頃に我々夫婦も北海道に滞在しており、偶然にお会いする可能性もあったのだからびっくりした。

 コーナーの片隅に寄せ書きされた色紙があった。厳しい闘病生活を過ごされている時に開催された同窓会での同級生の皆さんの励ましのメッセージ。「病に負けるな」とか「次回は元気な姿で会おう」などの言葉が書き込まれていた。

 それは、何より励まされて薬以上の効果があったと拝察申し上げる。喪主様の謝辞をフォローする司会者のコメントに、「深いお悲しみに暮れられるご遺族の皆様のお慰めには、ご生前の思い出話が最高のお薬だそうです」というのがあるが、仲間の皆さんがご伴侶に先立たれることになった奥様に、そんな昔話を語っていただけるように願っている。

 トワイライト・エクスプレスが出て来たところでそれに関する話題に触れておこう。大阪から約22時間を要して札幌まで結ぶ観光特別列車だが、瀬戸大橋が開通して25周年記念として、その列車が4月に岡山と高松間を走る企画が行われていた。いつもなら10両連結だが、その日は6両だけとなり、料金も格安で売り出され、参加された方々には大いに満足に至ったものと想像する。

「NO 3280」で書いたように、全国的に観光特別列車の人気が高いよう。単なる移動手段ではなく、旅の重要な部分として捉えられる考え方が強くなって来たのだろう。

 昔、上野と札幌を結ぶ寝台列車「北斗星」を利用したことがあるが、17時間以上も要したので参った思い出となっている。それは札幌での講演の際に選択した移動手段だったが、話の種にと割り切った方がよかったかもと考えており、もう一度乗車するつもりはない。

 列車の中で販売されている限定品の人気が高く、その時は社員全員に「北斗星」のヘッドマークの入った懐中時計を土産としたが、私自身のものは、それからしばらく経って名古屋のホテルで行われた講演で演台の上に忘れてしまい、気付いた時には消えてしまっていたので残念だった。

 今日の大阪は午後から雨模様。明日まで続くようだが、乾燥注意報が解除されただろう。
もうすぐ梅雨の季節を迎える。世の中には雨に泣く人、雨を待ちわびる人も存在する。そんな両方の存在を理解出来る自分でありたいと思うこの頃である。

 そうそう、雨とトワイライト・エクスプレスで気の毒な出来事があった。子供達から結婚25周年記念として北海道旅行をプレゼントされた友人夫妻だが、いよいよ憧れの列車の旅になると札幌駅に行ったら、新潟県方面での大雨から運休となっており、千歳空港から帰阪したそうだが今でも残念がっている。

不思議なえにし  NO 3281

 ご本山から3名のお寺様が来られて務められたお通夜、司会を担当していたスタッフも緊張していただろうと想像する。

 女性司会者のブログを開けたら面白くて不思議なご仏縁について触れられていた。来る25日の午後に弊社の本館で講演会が行われるが、講師は弊社の顧問でもある「キダ・タロー氏」である。

 司会はもちろん彼女が担当するのだが、彼女が青春時代に「キダ・タロー氏」が担当されていたラジオ番組に出演したそうで、二人でギターを弾いて歌い、「歌はうまいけどギターは下手」と言われたそうだ。

最近は関西で人気の高い「探偵ナイトスクープなどにも出演されている「キダ・タロー氏」だが、「なにわのモーツアルト」という敬称も有名で、その独特の語り口調に多くのファンが存在している。

 その敬称には続きがあるそうで、もしもモーツアルトより先に生まれていたら、モーツアルトが「ウィーンのキダ・タロー」と称されているというものである。

 CMソング、校歌、社歌、応援歌から番組のテーマ音楽までグローバルな作曲活動のこれまでだが、その数は2000曲を超えるというのだからびっくりである。

 こんなことを紹介している私自身も「キダ・タロー氏」とテレビの番組でご一緒したことがある。何度かゲスト出演をさせていただいた「2時のワイドショー」だが、番組終了時の視聴者プレゼントの葉書選びを二人で担当させていただいたのが懐かしいが、その番組のテーマ曲も氏の作曲によるものだった。

今日の「高級葬儀」の独り言では過去にあった「桂文枝師匠」や「浜村淳氏」との不思議なえにしについて書いたが、これまでの人生には様々な信じられない出来事もあった。

「幸せ列車」のコラムでは「変化する航空事情」としてトルコ航空が打ち出した客室乗務員に対する「化粧の制限」などに触れた。毎日3本のコラムは大変だが、駄文の列記はこれからも続けたい。それは「生かされている」私に課せられた「命」を「使う」使命のように考えているからである。

安全優先を  NO 3280

 中国の中央銀行が、北朝鮮の貿易銀行との取引を中止したと発表。しかし、中国政府のスポークスマンはそれについて公式に触れていない。韓国の大統領が訪米している中での発言からか、何か一時的なパフォーマンスのようにも思えるが、何か朝鮮半島に大きな変化が生まれそうだ。

 数年後に北陸新幹線が開通するが、長野新幹線が延長されるにあたって「長野北陸新幹線」になるのか「北陸新幹線」となって「長野」の名称が消えるのかで問題が生じているニュースがあった。

 そんな中にある人物が「北陸新幹線」として「長野」を省くべきという意見があった。その理由は将来に開通する「リニア新幹線」の存在。長野県を通る路線から「ややこしくなる」と言うものだった。

 新幹線の開通は移動時間の短縮になるが、一方にJR九州の観光列車「おれんじ食堂」のように「ゆっくり企画」も人気が高いし、今秋から運転される「ななつ星」がプラチナチケットになっているように、「ゆとりタイム」を売り物にする企画も注目され、JR西日本でも日本国内の世界遺産を訪ねる専用特別列車の製作に取り組んだという発表もあった。

 JR東日本も特別列車を製作中だが、移動手段である交通機関が旅の重要な意味があるように考えられ、それらは中年層や団塊世代をターゲットにしているようだ。

 数日前、北海道を走る特急列車「カムイ」が火災事故を起こしていたが、今年になってから函館と札幌を結ぶ特急「北斗」でも火災事故が発生していたし、2年前には特急「スーパーおおぞら」のトンネル内火災事故も起きていた。

 北海道の特急列車は電車ではない気動車が多いが、JR各社の中で事故率が高いと発表されたJR北海道。そんな不名誉な冠を返還するような意識改革が重要のように思える。

 講演などで様々な列車を利用した思い出もあるが、これからはゆったりとした旅を楽しみたいとも考え、JR西日本の谷村新司さんのCMポスターに興味を感じてしまう。

 身近で手頃ということから近鉄特急「しまかぜ」を選択してみたが、ずっと満席状態が続き難しい。水曜日定休の友人もチケット入手を行動したそうだが、「しまかぜ」が毎週水曜日は運休になっていたので立腹していた。

 今秋は伊勢神宮の「式年遷宮」で大変なようだが、近鉄が発想した観光列車は大当たりだったよう。いつかチケット入手が出来るだろうと思いながら、その日が訪れることを楽しみに期待している。

後悔しない終活を  NO 3279

 韓国の大統領が訪米中。そんなニュースの中に女性大統領の演説の言葉が気になっている。アメリカや中国と共に北朝鮮問題に取り組むとの発言だが、そこに日本のことが出て来ないのは何故だろうと複雑な疑問を抱く。

 日韓の民間の団体が実施した世論調査では、日韓関係が悪化しているという意見が過半数を超え、この1年に遡った分析では多くの人が竹島問題や戦争問題が絡んでいるようだ。

 NHKニュースで両国の首脳が訪問し合う「シャトル外交」が必要と考える人が日本人では75%、韓国人では85%という発表もあったが、我が国の総理は原発セールスなどに出掛けていたので批判されているようである。

 日経平均が14000円台を超えたそうだが、それで大企業の財産アップに賛辞しているのはそれこそバブル。ある日突然に崩壊してしまう危険性を秘めているからだ。

 円安に喜ぶ企業があれば泣く企業もある。私の仕事は泣く人達に対する対応が重要なので真剣に取り組んできたつもりだが、そこで学んだ結論は「大切な方の大切な葬儀に大切な宗教者をお招きして」となり、悲しまれる方々に「少しでも悲しくないひとときがプレゼント出来たら」との発想であった。

 昨日の号で散骨をされて後悔されている事実もあると書いたが、最近に潮流の「家族葬」を進められて後悔されているケースもある。散骨も家族葬にも同じ問題があり、親戚や交流のあった方々からの抵抗感そ払拭が簡単ではないということ。

 散骨された方で嘆かれた出来事に、故人と特別な関係があった人物が訪問され、「お墓にお参りを」と言われて「散骨しました」と正直に答えるしかなかった問題。「遺言だから」「生前の意思を尊重して」も大切だが、相談を受けた際にアドバイスをしているのは、「一部だけ散骨されたら」ということ。様々な問題が発生している事実も伝え、「最終的に選択決断されるのはあなたです」と申し上げると、お考えを変更されたケースも少なくなかった。

 こんな相談を受けたら、散骨をビジネスとして考えている業者ならすぐに歓迎して進めるだろうが、本当のプロならその先に起こるべき問題も正直に伝えるべきと考えたいもの。

 後日に、ご親戚の方々や交流のあった方々から糾弾されてノイローゼになったケースも少なくないようで、それだけこの世に存在していた「人」を送るということは簡単ではないということにもつながる。

 葬送の自由を語っておられる学者も存在するが、「宗教学」「や「社会学」という学問だけでは解決出来ない問題が複雑に秘められているのが「死」と「葬」の世界。それは、そのまま「生」につながる永遠のテーマとも言えるだろう。

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